襖紙、障子紙が湿気により、ぷよぷよにたるむのは当然のことで、いい状態なんです。
よくご質問を受けますのが、梅雨時などに襖紙が大きく膨れてしまうのですが、
どうしたらよいですか? 解決方法はありますか? というご相談です。
障子紙がたるんでも、それほど気にならないと思いますが、
襖紙の場合では、紙全体が大きくたるんでしまうことがあります。
襖紙、障子紙は湿度のコントロールをしています。
なぜ大きく膨れてしまうのか、分かりやすくご説明いたします。
障子紙の場合では、建具の格子が比較的に細かく組まれていますので、
湿気により、紙が膨らんだとしても、範囲が狭いのでさほど気にならないと思います。
これに比べて襖紙の場合では、紙を止めている範囲が広いので大きく膨れてしまうのです。
多くの方が勘違いをされているのですが、壁紙のように全面糊付けしているのではなく、
襖紙は全面を糊付けして貼ってはいません。
おもにはまわりの1センチほどで張り上げています。
茶チリと呼ばれます下紙、(60㎝ × 90㎝ ) を3枚で下張りしますので、
紙の止まっている範囲がとても広いので、大きく膨れてしまうのです。
襖、障子の紙が膨れるのは、湿気を多く含んでいるからです。
天気の良い日には湿気を放出するので、ピンと張ってくれます。
壁紙でも、調湿機能のあるものもありますが、紙の方が多く湿気を取り込みます。
雨の日に襖紙・障子紙がたるんでしまうのは、湿度のコントロールをしている証拠です。
日本の気候にとてもマッチした建具だと思います。
襖紙の替わりに、壁紙を使ってほしいと希望されるお客様もいらっしゃいますが、
なるべくでしたら、襖紙で仕上げることをおすすめしています。
襖の張替えリフォームのことなら、インテリア佐野まで
ご相談お見積りは無料にて対応しています。
よろしくお願いいたします。