日本の猛暑対策として、和紙と油で涼しい敷物「油団・ペッとん」で快適に過ごしませんか
油団(ゆとん)とは、日本の暑い夏を涼しく過ごすための先人の巧知
油団とは、和紙を幾重にも貼り重ね表面に荏胡麻油を、裏側に柿渋を塗って作られる
日本伝統の納涼用の敷物のことです。
蒸し暑く猛暑が続く日本の夏には、見た目にもひんやりとして涼感があり、透過性が
高いことで体温を逃がす効果がある油団は、涼がとれる夏の逸品でした。
良質な和紙を大量に用い、大変な手間と技術を必要とするため、昔でも大変高価で
名家や料亭などで使われることが多かったようです。
上手につかえば、3、4年目からあめ色に変化してゆき、70年から100年は使えるうえに
涼しさ、美しさも増すことから、日本人の文化に添った工芸品だと思います。
しかしながら、現在はエアコンの普及などで姿を消しつつあり
全国で制作しているのは、二軒ほどとなっております。
油団の歴史
油団が作られ始めた正確な時代は定かではありませんが、いくつかの資料から伺えるのは
安政時代(1850年代) 頃から使われており、江戸時代後期の後期より日本各地で
作られていたようです。表具師の修行の一環として作られていたとも言われています。
高浜虚子が「柱影映りもぞする油団かな」と俳句に読んだように、柱の陰が映るほどに
つるつるとした表面で、俳句の夏の季語にもなっているほど、なじみのあるものとして
よく知られていたものだったようです。
今の時代のようにエアコンがない時代、敷くだけで涼しくなる油団は夏の暑さを凌ぐ
日本人の知恵として大切に使われていたことと思われます。
良質な和紙を使い、制作に三ヶ月以上かかり手間も技術力も求められる油団は
一帖サイズで12万円~、4.5帖で45万円~とかなり高価な商品です。(令和元年現在で)
電気を使わず涼しさが持続しますので、節電効果も期待でき、
地球の温暖化対策としても効果が期待できます敷物だと考えます。
油団の効果
油団をお気に入りで使っている子供と、油団の効果を実験、測定してみました。
室温27.3℃ 油団表面温度25.4℃ でその差は約2℃違いがありました。
体温も計り、10分で-0.2℃低下しました。これは涼しいわけです。
熱伝導による影響だと考えられています。先人の知恵は凄いですね。
ペット用として開発しました「ペッとん」(商標登録済) について
油団でペット用のマット「ペッとん」を開発制作しています。
暑さに弱いペットちゃんの必須アイテムとしても活躍します。
我が家の愛犬も、お気に入りで使っています。
日中お留守番の多いペットちゃんに‼ 節電、地球にもやさしい商品です。
油団・ペッとんは完全受注生産になりますので、仕上がりは半年から一年後になります。
エアコンが体調にあわないという方にもおすすめです。
最初はレモン色、年数ごとにあめ色から茶色、こげ茶色へと変化していきます。
お手入れや保管など、大切に使えば “ひんやり” とした涼感は更に増していき
100年(孫の代まで) にも至って使っていただけます。
ご興味のある方は、ぜひ、インテリア佐野までお問い合わせください。