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溝の深い障子と、源氏ふすまの張替えをしています。

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障子の建具で、内格子のタイプは難易度が高いです。

上級な障子の建具として、杉をつかった建具があります。杉の建具は多少柔らかいですが、

張替えの時に、建具を洗い障子紙をはがすときに、木のささくれがほとんどありません。

一般的な建具で、スプルスなどを用いた建具は、張替えをするときには、糊の濃さ、糊の

付け方にもよりますが、どうしても桟の部分が、ささくれてしまいます。このような場合は

建具がしっかりと乾燥してから、細かいペーパーで、ささくれた桟をきれいにします。

ちなみに、糊の付け方が多くかなり残っている場合は、無理に取ろうとしますと、

余計にささくれてしまいますので、適度に残った糊をならすようにします。

 

障子紙を張り付けていくのですが、今回は内格子タイプで溝が深いため、施工要領としては、

糊の濃さに気をつかいまして、糊の付け方も溝の深い部分にキッチリと糊が残るようにすることと、

溝のまわりの枠部分に、大きくはみ出して糊がつかないようにします。

障子紙の貼り付け

 

糊の付け方が多すぎると、障子紙の表面まで滲んでしまいますので、桟から出る灰汁

によって、茶色く変色してしまう原因になります。そして、桟にそって切り込んでいくのですが、

障子紙が枠にはみ出てしまうと、見た目にもきれいではないので、ここはキッチリと、

桟と枠の境目で切り込んでいきます。

障子紙の切り込み

 

この写真のように、キッチリと仕上げます。後は日陰干しで乾かします。

プロとしまして、上質な仕上げを心掛けて、作業しています。

 

 

 

源氏ふすまの張替えをします。

源氏ふすまとは、建具の中ほどに明り取りの窓があるのを、源氏ふすまといいます。

この張替えも難易度が高いです。ふすま張替えの施工内容としましては、壁紙などとは違い

全面的に接着するのではなく、まずは、全面に水糊をつけてまして、茶ちりという下紙を張り付け

周りだけにかた糊をつけまして、このまわりの部分で襖紙を固定するのです。

時間をかけて乾かして張らせます。このような工程なので、中央部を切り抜く作業は、

とても難易度が高い作業となります。

源氏ふすま

 

仕上げに使用しましたふすま紙は、太糸の無地系で張り上げています。

 

 

特殊なふすま、障子の張替えにつきましても、技術と経験豊富な、当店まで、

ご満足いただけます仕上がりを、ご提案いたします。

宜しくお願い致します。

 

 

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