和室の壁、クロス貼りでリフォームしています。
地震の影響によるクラック、欠落部分の補修
和室のリフォーム、のご依頼いただきました。数年前の大きな地震により、壁に数ヶ所
ひび割れと、欠落箇所がありました。リフォームの方法としましては、左官工事により
塗り壁でしあげる方法。大工工事によりベニヤ系で下地をつくり、クロス仕上げをする方法。
総パテ処理によって下地をつくり、クロス仕上げをする方法をご提案しまして、検討の結果
総パテ処理でクロス仕上げをすることになりました。
まずは、欠落部分を埋める作業開から始めます。塗り壁の欠落はかなりふかめになるため、
集中的に2回ほどパテをぬりこみます。欠落箇所は柱の際にあるため、丁寧な作業が必要と
なります。表面が固まりはじめたら、下塗りのパテを全面に塗ります。パテを厚く盛りすぎると
クロス仕上げしたときに、山のように浮き出てしまうので、できるだけ薄く、塗り壁に強く
押すように塗り込みます。下塗りのパテが乾いたら、仕上げのパテを全面に塗りますが、
下塗りの表面がゴツゴツとしているので、地ベラなどを用いてざらついている山の部分をこすり
素手で確認しながら、ざらつきを抑えていきます。仕上げのパテを塗るときも下塗りのパテと
同様になるべく薄く、そしてパテ耳が出ないように塗り上げます。この時に最も重要なことは、
仕上げたパテ面に、ペーパーなどで削り修正をすると、パテ表面が粉状となり、また薄塗りで
仕上げた二層のパテを崩してしまいますので、地ベラではく程度ですませることが重要です。
*この工程、作業については、かなりの経験と技術力が必要となります。
和風の壁紙で仕上げました。
今回のリフォームで使用しました壁紙は、じゅらく調で京壁風の一般的な材料をつかいました。
カタログをご覧いただきまして、真っ先に決まりました。お気に入りの色合いでしたようです。
現在では、和風調のクロスは品数が少なくなりまして、じゅらく、和紙調については数点ほど
逆に、個性的な柄物は増えています。私の考えとしましては、柄物は数少なくて、和の素材に
こだわった製品を求めていきたいと思います。高価なもので良い材料は当たり前のことなので
一般的で使用頻度の高い製品ランクで、デザイン性のある材料を開発してほしいものです。
材料・材質選びは、悩むところですが、お客様のご要望にお応えできますように、日々勉強、
努力しまして、良い商品のご提案と、お客様の笑顔のために精進していきますので、
よろしくお願いいたします。
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